10月10日、緑区にお住まいの小学生がとてもおもしろい蛾を持ってきてくれました。
すでに息絶えていますが、頭から翅(はね)の先まで6センチ以上ある大きな蛾です。どこがおもしろいかというと・・正面です。
おお!背中に顔が!
クロメンガタスズメという蛾で、幼虫はナス科の植物を主な食草としています。
メンガタ(面型)とその名にあるとおり、この仲間は背中にドクロのような顔の模様を持つのが特徴です。クロメンガタスズメは、ドクロというより、ざんぎり頭の子どものようにも見えるし、ちょっとユーモラスです。人によって、逆さまにした方が顔に見えると言いますが、どちらの方が顔に見えるでしょうか?
クロメンガタスズメは、かつて県内には分布していなかった蛾ですが、最近関東地方でも増加傾向とのことです。博物館にはまだ標本が無かったので、さっそく標本にすることにしました。