今日は休館日でしたが、市内の光明学園相模原高校へ行ってきました。
生きもの好きが集まる理科研究部で、今年から同部が携わるカワラノギクの保全活動について事前学習のレクチャーを行うためです。
今、市内の高校でも生きものを扱う文化系の部活動というのはあまりありません。博物館ではそうした数少ない部活動の支援活動を行っています。今回は特に、市内の高校が地元の絶滅危惧植物の保全活動に乗り出すということで、少しでも力になれればと思いお話をしてきました。
カワラノギクがなぜ絶滅の危機に瀕しているのかを、その特異な生活史や生育立地の特殊性から解説し、さらに生物多様性の考え方に基づいた保全生物学的な保全作業の方針を紹介しました。卒業生も交えて熱心にきいてくれて、3月末に行われる播種作業もスムーズに進むことでしょう。
カワラノギクの成長とともに、部活動も活性化するといいなと思います。
(生物担当学芸員 秋山)