11月6日、博物館のご近所にある大野村いつきの保育園にお邪魔しました。
こちらの年長さんたちが、6月から毎週お散歩途中に来館して、カイコの観察、そしてお絵かきした作品などを披露してくれていました。
今回お邪魔したのは、なんとこの保育園に「かいこランド」ができている!と伺ったからです。園舎に上がるとすぐに園児の皆さんがお出迎え、そして作品を説明してくれました。
素敵な作品を鑑賞した後、階段を上ると一人の園児が自ら設計、製作した“がしゃぽん”が!
ハンドルを回すとちゃんとカプセルが出てきて、中には手作りの繭のマスコットや、お手紙が!!
さらに階段を上ると、3階の小部屋にはカイコのお部屋があり、カイコに扮したかわいい園児さんたちが待っていました。
そして、最後に大きなお部屋に通されると、創作絵本の朗読、さらにみなさんが整列して、「かいこのめいさんち」という歌を披露してくれました。園児たちが作詞したそうで、大きな声で楽しそうに歌う姿に感動しました。
心のこもったおもてなしの数々に感激しっぱなしでしたが、それは何より園児たちがカイコを観察して思ったこと、考えたことを全力で形にしていることが感じられたからです。創作絵本もストーリーと絵をすべて自分たちで考えて作ったそうです。自由で素直な筆致からは、園児たちのカイコへの愛情があふれ出ていました。
かいこランドには、一人一人の子どもの個性を尊重し、信頼を寄せる大人の愛情も同時に感じられました。
時間を忘れる楽園のようなひと時を過ごし、澄み切った秋空のような気分でかいこランドを後にしました。