11月25日~26日、横浜市開港記念会館などを会場に第68回全国博物館大会が開催されました。
全国博物館大会は、年1回博物館関係者が集まり、博物館をとりまく状況や課題、展望を話し合います。今回は(公財)日本博物館協会と神奈川県博物館協会が共催し、「変化の中の博物館-新たな役割と可能性」をテーマにフォーラムや分科会、シンポジウムなどが行われました。
折しもコロナ渦によって、休館をはじめ博物館にとっても初めて直面する問題にさらされた1年でした。博物館は何ができるのか、何をすべきか、公立、私立、そして美術館から動物園、水族館を問わずいろいろな館園が取り組んだことが発表され、議論が交わされました。
コロナ渦による経営上の危機や人員・資金不足など深刻な状況がある中でも、学芸員をはじめ博物館職員が様々な工夫を重ねてこの社会状況に対応していることがわかりました。
まだ、コロナを逆手にとって、と前向きに総括するには時期尚早ですが、社会の中での博物館の役割を見つめ直す機会であったことは間違いありません。たくさんの刺激をいただいた2日間の議論を糧に、当館も活動を進めていきたいと思います。