そろそろ今年も終わりですね。
新型コロナウイルスにより、あらゆることで変化を強いられた今年。
博物館では展示室やプラネタリウムの観覧が再開したものの、
星空観望会の中止によって、皆さんと一緒に
本物の星空を見上げる機会がなくなってしまい、寂しいです。
そんな中でも、火星の準大接近や
小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセルの帰郷など、
天文・宇宙に関するニュースはいろいろありました。
皆さんはどんなことが印象に残っていますか?
私は、何といっても「はやぶさ2」の帰還です!
つい先週のことで、記憶に新しいせいもあると思いますが・・・。
そして、今年最後の注目の天文現象は、12月21日の日の入り直後。
西の低空で、木星と土星が非常に近づきます。
これは宇宙の中で実際に接近しているのではなく、
太陽系を真上から見ると地球と木星と土星がほぼ一直線上に並ぶため、
地球からは見かけ上、二つの惑星が近づいて見えるのです。
もしかしたら、肉眼では見分けられないほど近づいて見えるこの現象、
今回を見逃すと、次に同じくらいの接近が起こるのは約60年後となりますので、
ぜひ観察にチャレンジしてみてください。
また、この頃が今期の木星と土星の見納めです。
先日撮影した木星と土星がこちら。
来年(2021年)の木星と土星は、8月から11月末にかけて
夜空(やぎ座の方向)で見頃です。
さて、あと2週間ほどで新しい年になります。
来年も、多くの天文現象がありますので、少しご紹介します。
中でもオススメの一つが、5月26日の皆既月食。
月の出とほぼ同時に始まるので、時間的に観察しやすいです。
風景と月を一緒に撮影することができるかもしれません。
こちらはかつて撮影した、「満月on the 富士山」
こんな風な、いい感じのアングル、狙ってみませんか?
それから、8月12日から13日頃には
ペルセウス座流星群のピークがやってきます。
この時期は夜早い時間に月が沈むため、月明かりの影響も少なく、
多くの流れ星に期待大!です。
今年、そして来年も星空観望を楽しんでくださいね。
その際には、暖かくして、安全な場所で観察しましょう。