みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
今回はいつものようにお出かけしたり、人と会ったり出来なかったかもしれませんね。
新型コロナウイルスが落ち着くまでは、素敵な星空や天文現象との出会いに期待しましょう。
季節は冬真っ只中ですが、宵の頃、西寄りの空には、まだ秋の星空が見えています。
昨年10月に「準大接近」した火星が、秋の星座のうお座から冬の星座のおひつじ座へ移動中です。地球に一番近づいた時は-2.6等級まで明るくなりました。1月はまだ0等級の明るさで見えています。私たちがあと十数回、新年を迎える頃には、人類はあの赤い星に降り立っているかもしれないと思って見てみると、少し特別な天体に感じます。
南から東にかけては、冬の星空が広がっています。
冬の星空は1等星がたくさんあってとても賑やかです。
(1月の星空)
特に目立つ星の並びは、12月星空情報①でご紹介した赤く輝くベテルギウスと
青白いリゲルの2つの1等星を持つオリオン座です。
今回はこのオリオン座を目印にして、ひとつ星座をご紹介します。
星座の絵では、オリオンは右手に棍棒(こんぼう)を振り上げています。
オリオンの見つめる先には…
右目にオレンジ色の1等星アルデバランを持つおうし座です。
おうし座が見つかったら、その中にある冬の夜空を飾る有名な「プレアデス星団」を
探してみましょう。
みなさんには「すばる」の名のほうがお馴染みかもしれませんね。
プレアデス星団は、130個ほどの星が集まった「散開星団」という星の集まりです。
空の暗い場所でしたら、おうし座の肩の辺りに、ごちゃごちゃっと4~6個の星たちが
肉眼でもわかります。
宵の空では、空のとても高いところ、頭の真上付近に見えていますので、
新年早々、首を痛めないように気を付けながら、
すばるに何個の星が見えるかチャレンジしてみてください。