2月星空情報①

今年は暦の上では2月3日が二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ、
「立春」にあたります。
春の始まりを意味しますが、実際には寒さがまだ厳しい時期です。
体調にはくれぐれも気を付けて、元気に暖かな春を迎えたいですね。

さて、夜8時頃、夜空を見上げると南の空では冬の星座たちが輝いています。
(2月の星図はこちらをご覧ください。)

冬と言えば明るい3つの星を結んで夜空に描かれる「冬の大三角」を
皆さんご存じでしょうか?
「冬の大三角」は、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、
オリオン座のベテルギウスの3つの1等星を結んだ三角形で、
冬の代表的な星座たちを探す目印となります。

冬の大三角
(撮影:相模原市立博物館天文クラブ)

1月のブログの中でもお話ししましたが、
1等星とは明るさでグループ分けをした時の一番明るい星のグループです。

全て1等星の「冬の大三角」は街明かりがある場所でも見つけることが出来ます。
特にその中でも、ひときわ明るい星がシリウスで、
星座を形作る星の中で最も明るい星です。

シリウス
(撮影:相模原市立博物館 口径40㎝反射望遠鏡)

ぜひ、シリウスを頼りに「冬の大三角」を見つけてみてください。

もう1つ、冬の1等星たちを結んで星座を探す目印となる星の並びをご紹介します。
先程ご紹介した「冬の大三角」のシリウスとプロキオン、さらにふたご座のポルックス、
ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、そしてオリオン座のリゲルを結ぶと
夜空に大きな六角形を作ることが出来ます。

冬のダイヤモンド
(撮影:当館プラネタリウム解説員)

この六角形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれ、その大きさと美しさもさることながら、
6つの1等星はそれぞれ別の星座を形作る星なので冬の星座探しにぴったりです。

外は寒くて少し苦手…という方は、お部屋の空気を入れ替える少しの時間を利用して、
ベランダや窓から夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?
美しい星々のきらめきにふと、心が癒されるかも知れません。
その際は必ず暖かい格好で、また、暖かい飲み物などで体を温めたりしながら
無理のないように観察してくださいね。

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