昨年の12月5日から開催していた開館25周年企画「色々な石展」は、博物館の休館に伴い、そのまま閉会となってしまいました。
そこで、今回から数回にわたって展示の様子をお伝えしたいと思います。全てを紹介することはできませんが、少しでも展示の雰囲気を味わっていただければ幸いです。
今回の企画展は石を色ごとに分けて展示することにより、普段、気がつかなかった石の魅力を発見していただければと思い、企画しました。
展示は次の10のコーナーで構成しました。
1「色々な石」、2「透明な石」、3「白色の石」、4「黒色の石」、5「青色の石」、6「黄色い石」、7「赤色の石」、8「緑色の石」、9「金色の石」、10「この石何色?」
今回は、1「色々な石」コーナーを紹介します。
このコーナーでは、いろいろなメノウ、チャート、そして、相模川の川原の石を展示し、そんなに珍しくない石でも、カラフルであることを紹介しました。
メノウとチャートはどちらも二酸化珪素(にさんかけいそ)を主成分とする石です。でき方や含まれている粒子に違いがあります。
メノウの綺麗なものは装飾品として利用されていますが、多くのものは地味な色合いです。
珪化木(けいかぼく)は木の幹などにメノウの成分が染み込んでできた木の化石です。
チャートは神奈川県内ではほとんど見られませんが、日本では珍しくない岩石です。この辺りでは奥多摩地域に広く分布しています。
相模川の川原の石もよく見ると意外とカラフルです。
相模川の川原でもメノウは見られます。親指くらいの大きさのものはたまに見かけますが、下の写真のように握りこぶしくらいの大きさのものは滅多にお目にかかれません。
次回は、2「透明な石」コーナーを紹介します。