エナガは巣作り真っ最中

2月19日、緑区のある緑地で調査を行っていると、エナガが目の前に飛んできました。口に何かを加えています。

コケ類をくわえたエナガ

これは、巣材です。樹皮などに着いていたコケ類などを運んでいます。エナガはほかの野鳥に比べて繁殖期が早く始まります。そして、小さな体のわりに大きめの巣(ソフトボール大の楕円形の巣)を作ります。飛んでいく先を見ていたら、木の股になったところに巣を作っていました。

巣材を積み上げている途中の巣

ちょうど半分ほど積み上がったくらいです。
邪魔をしてはいけないので、すぐに立ち去って別の場所で調査をしていると、またさっきのエナガが頭の上に飛んできました。今度は蛾の繭(まゆ)でしょうか。枝先の綿状のものを引っ張っています。

繭のようなものを引っ張っています

繭の繊維は外装のコケ類などをつなぎとめる重要な巣材なので、よほど欲しかったのでしょう。人間におかまいなしに、夢中で引っ張ります。小さい体(10グラムほどしかありません)ながら体重をかけています。

体重をかけています

なんとかちぎれそうです

なんとかちぎり取って、すぐに巣の方へ飛んでいきました。
これからしばらく、大忙しの子育て期間に入ります。がんばれ!と心の中で応援しました。

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