高層ビルや 富士山も 陣馬山から一望に
(こうそうびるや ふじさんも じんばさんからいちぼうに)
標高855mの陣馬山は、相模原市北西部、東京都八王子市との境界に位置しています。陣場山とも表記され、戦国時代、北条氏と武田氏が陣を構えた場所だったことが名前の由来とされていますが、諸説あります。
山頂に立つ白馬の像が登山者を出迎えてくれます。この白馬の像は、1960年代後半に京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)が観光地として売り出すために建てたものです。
神奈川県立陣馬相模湖自然公園、東京都立高尾陣場自然公園に指定されており、関東の富士見百景、かながわの景勝50選、八王子八十八景に選ばれています。山頂からは360°の眺望を楽しむことができます。
陣馬山はほとんどが千枚岩(せんまいがん)からできています。千枚岩は板状に薄く剥がれやすい性質を持つことから、その名前がつけられました。千枚岩はもともとあった岩石が、地下深くで高い圧力を受けて別の岩石に生まれ変わったものです。陣馬山で見られる千枚岩の多くは、泥が固まってできた泥岩(でいがん)が変化したものです。陣馬山の千枚岩は神奈川県最古の岩石の一つです。