冬と春の交錯

2月22日は日中の気温がぐっと上がり、4月並みとなりました。そんな中、相模川の河原でヤマアカガエルの卵塊(らんかい)を見つけました。

ヤマアカガエルの卵塊

ただし、ヤマアカガエルはもともと1月下旬から2月にかけて最初の産卵をするカエルなので、今回の気温上昇はあまり関係ありません。この卵塊も、産卵から2日程度経っているものと思われます。
近くには冬鳥のカシラダカが群れていました。

カシラダカ

こちらのチョウは暖かさにつられて飛んでいたいたのでしょう。キタテハでしょうか。成虫越冬する種類なので、気温の高い日は飛び回りますが、チョウにとってはまだ寒いのか、すぐに石の上で日向ぼっこをしていました。

キタテハ

そして、こちらは博物館お隣の樹林地で2月23日の朝に見つけたレンジャク類の群(キレンジャクとヒレンジャクの混群)です。2月19日の記事で、ヤドリギもレンジャクを待っているのでは、ということを書いたのですが、その直後に地域の方から目撃情報が寄せられていました。

ヒレンジャク(左)とキレンジャク(右)

ヤドリギも少し食べていたのですが、今朝は地上でヤブランの果実を食べていました。
冬鳥はこうして群で食物を探しながら移動していき、冬をじっとこらえてきた生きものたちはそろそろと活動を始めています。冬と春が交錯するこの季節は、毎日フィールドから目が離せません。

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