白いカルガモ

先月(2月)、市内南区の相模川に白いカルガモがいる、という情報がありました。すぐに2度ほど確認に行ったのですが出会えず、どこかへ移動してしまったのかと思っていたのですが、数日前に再び同じ場所にいると連絡が入りました。
3月1日に確認に行くと、他のカルガモと一緒にコンクリートブロックの上で休んでいました。

カルガモのリューシスティック個体

全身ほぼ真っ白で、よく観察すると、腰から尾にかけてと、翼の次列風切羽(じれつかざきりばね)、そして頭部にうっすらと色が入っています。また、足や嘴は他のカルガモと同じ色です。

腰から尾羽にかけて少し色がついています

そして、目も他のカルガモと同じ色で、黒い色素(メラニン色素)はあるようです。

瞳は他のカルガモと同じ色です

従って、この個体はアルビノ(メラニン色素を持たない)個体ではなく、リューシスティック(白色変異)個体です。
他のカルガモは、カルガモ親子などでおなじみのこのような色合いです。

カルガモ(別の場所で撮影)

リューシスティック個体はいろいろな鳥で知られていますが、どうしても目立ってしまうため、天敵に襲われやすいと言われています。
相模川のように開けた場所ではそれほど影響は無いのかもしれませんが、ハヤブサやオオタカが飛び回っている場所です。無事に冬を越し、春を迎えられたようなので、このまま繁殖期を迎えられるとよいなと思いました。

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