横山坂遺跡に遺跡の説明板が設置されました。

中央区陽光台の陽光台1丁目公園は「横山坂遺跡」という今からおよそ2万年以上前の旧石器時代の遺跡です。
令和3年3月28日に、遺跡の説明板が地元の陽光台一丁目自治会により建てられました。

陽光台1丁目公園(北西から)

横山坂遺跡説明板

横山坂遺跡説明板

陽光台1丁目公園(googleマップ)

屋根が付いており、柱も太く立派なものです。説明文もわかりやすく、昭和47年の発掘調査の写真が多く盛り込まれていました。
また、公園内なので小さいお子さんから大人まで、みんながいつでも見ることができます。

横山坂遺跡は昭和47年に宅地造成に伴い、記録保存のための発掘調査が行われました。
その結果、旧石器時代の狩りの道具である、細石刃(さいせきじん)、石槍(いしやり)、ナイフ形石器などが400点近く見つかりました。
開発事業に伴う本格的な旧石器時代の調査としては、市内で最初のものであり、相模原市における埋蔵文化財保護の観点からも重要な遺跡です。

この説明板の設置を記念し、陽光台公民館では、市教育委員会文化財保護課主催のミニ展示が設置され、当館が所蔵する横山坂遺跡から出土した石器が3月27日(土)から5月5日(水・祝)まで展示されています。

公民館の入り口、右側にあります。

横山坂遺跡のミニ展示

壁面パネルとガラスケース内に石器が展示され、当時の発掘調査の状況やどのような石器がみつかったのか、解説しています。
陽光台公民館(googleマップ)

陽光台一丁目自治会の方々の遺跡を大切にする姿勢は非常に重要です。それは遺跡の重要性を地元の方々が地域の貴重な歴史を物語るものとしてしっかり認識されているからであり、行政としても地元の方々と共に文化財保護を進めていく必要があります。
横山坂遺跡のように、過去の貴重な文化財はこれからも先に残していかなければならず、さらにその内容についても後世に伝えていくべきものです。

これから暖かくなり、春本番となります。ちょっとしたお出かけとして陽光台一丁目公園と陽光台公民館を訪れてはいかがでしょうか。

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