マヒワの群

博物館の前庭にはクヌギの木がたくさんあります。お向かいのJAXAのフェンス沿いにもたくさん植えられているので“クヌギ通り”と呼んでもよいくらい、立派なクヌギが並木を作っています。その下を歩いていたら、上の方から「チュイン、チュイン」とささやくような鳴き声が聞こえてきました。

クヌギの枝にとまるマヒワ

マヒワの群です。冬鳥として渡来する小さな鳥です。博物館周辺ではまったく見られない年も多いのですが、今年はマヒワが多いという情報があり、そのうちやって来るのでは、と思っていました。それは、この時季はクヌギやコナラの雌花をよく食べるからです。この群も、クヌギの枝の雌花を懸命についばんでいました。

クヌギの雌花を食べるマヒワ 房のように垂れ下がっているのは雄花 雌花はその根元の方に小さくついている

レモン色が目立つ鳥で、オスは頭に小さなベレー帽を載せたような黒い模様があります。

オスは頭の黒い模様が目立つ

冬鳥としては春遅くまで見られ、渡来数が多い年は長く滞在する傾向があり、ゴールデンウィークまでいることがあります。
足元では、フデリンドウが花盛り。たくさんの花をつけた大きな株も目立ってきました。

フデリンドウ

ツグミやシメなどの冬鳥もまだ見られます。この時季は春と冬が同時に楽しめるようでちょっと得をした気分になります。

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