4月24日午後、博物館の地階大会議室にはたくさんの鳥類の標本が並びました(さりげなく哺乳類も混じっていますが・・)。
これは、博物館から最も近い大学の一つである、青山学院大学の講座「野鳥の生態」の1コマとして博物館で実施した実習の様子です。今後、実際に学内の野鳥を調査する実習を前に、学生さんたちに鳥類の分類や、生態と関連した形態などを学んでもらうために博物館の標本を活用したいという講師の先生のリクエストにお応えしたものです。
学芸員が博物館資料としての生物標本の意義について講義した後、実際に標本を観察し、形態などから分類してなかま分けをしたり、図鑑を調べてキャプションを作ったりしました。こちらは、骨格標本から見た鳥類と哺乳類の相違点について解説しているところです。
終了後、学生さんに標本を収蔵庫へ戻す作業を手伝ってもらいながら、収蔵庫内も案内しました。
みなさんとても熱心に実習と講義を受けてくれました。標本が生物多様性の基礎資料であると同時に、こうした教材としてとても効果的なものであることを実感してもらえたと思います。