5月9日、自然環境観察員制度の全体調査、タンポポ調査も終盤となりました。担当の割り当てが決まっていなかった調査区画で、しかも市内緑区の一番西側、県境に近いエリアの調査に出向きました。道が細くて勾配もあり、タンポポを探すのも容易ではありません。そんな苦労の多い調査をしていたら、とんでもないご褒美がありました。
沢沿いの樹林地内を通る林道で調査をしていたら、近くで「ギィギ、ホイホイホイ」という軽やかな鳥のさえずりが・・これは紛れもなく、サンコウチョウ(カササギヒタキ科)の声です。明るい場所へあまり出てこない鳥なのですが、ライバルのオスがそばで鳴いていたためか、かなり激しく鳴きながら移動し、そのうち、長い尾をなびかせて目の前の木に飛んできました。
なんと美しい!サンコウチョウの英名は「パラダイス・フライキャッチャー」と言います。楽園のヒタキという意味です。その名にふさわしい造形に息をのみました。
しばらく近くを飛び回りながら、森の奥へと消えていきました。
野外調査をしていると、時々こんな幸運に恵まれます。そのあとのタンポポ調査もがぜん、はかどりました。