6月星空情報

6月14日、関東地方が梅雨入りしました。平年より7日遅いそうです。
雨や曇り続きでは、星空はのぞめませんね。
さらに、残念ながら、今月19日の星空観望会も新型コロナウイルス感染症によるまん延防止等重点措置のため中止でした。
この観望会で皆さんと観察しようと計画していたのが、星座を形作る恒星の
「ミザール」と「アルコル」です。
おおぐま座の背中からしっぽにかけての星の並びで有名な「北斗七星」を、
柄杓(ひしゃく)に例えた時に、持ち手側の端から2番目の星がミザールです。
そしてミザールに寄り添うように暗めに光っているのがアルコルです。

図:北斗七星(おおぐま座の一部)

このように2つの星が極めて近くに見えているものを「二重星(にじゅうせい)」といいます。かつては、この2つの星が肉眼で見分けられるかどうかで視力のテストをしていた地域があったそうです。そこで「眼試し(めだめし)の星」とも呼ばれました。
皆さんは見分けられるでしょうか?
本物の夜空で試してくださいね。

 

北斗七星 2020年3月24日
(撮影:当館プラネタリウム解説員)

難しいようだったら、双眼鏡(小さいものでOK)で見てみましょう。
そして、双眼鏡で観察すると、さらにわかることがあります。
実は、アルコルの他に、ミザールのすぐそばにすごく暗い星がもうひとつあります。
そう、三重星(さんじゅうせい)なのです!

梅雨の止み間の星空は、空気の汚れが洗い流されて綺麗です。
ぜひ夜空を見上げてみてください。

北斗七星とふたご座流星群の火球
(2020年12月14日撮影)

北斗七星とふたご座流星群の火球〔解説入り〕
(2020年12月14日撮影)

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