梅雨時の野生ラン、2題

7月9日、緑区の丘陵地へ、野生ランの開花情報があったので確認してきました。
まずはこちらのオオバノトンボソウです。

オオバノトンボソウ

先日このブログで紹介したコクランは、妖精が遊園地の遊具に乗って空中を飛んでいるような形の花でしたが、今回も・・

オオバノトンボソウの花(横から)

空中というより、エイが水中をゆらゆらと泳いでいるような感じでしょうか。

オオバノトンボソウの花(正面)

この撮影も、蚊の猛攻撃に閉口しました。でもがんばってもう1種類。こちらはタシロランです。

タシロラン

緑色の部分が無い、菌従属栄養植物です。自分で光合成せず、樹木などの根にとりついてその植物と共生する菌根菌に、あろうことか寄生してしまう植物です。植物と共生する菌に寄生・・ややこしいですね。そのせいか、氷のような輝きを持つ花はちょっと妖しげに見えます。

タシロランの花

博物館へ戻ってきたら、前庭に甘い香りが漂っていました。その香りの元は、ヤマユリです。

ヤマユリ 博物館で咲き始めました

今年も大きな花を咲かせました。これからしばらく見ごろになりますので、博物館へお越しの際はぜひご覧ください。道路に面した案内看板のウラ側に咲いています。

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