今日は今シーズン最初の山登りを伴う調査となりました。相模原植物調査会のみなさんと、丹沢主脈の黍殻山(きびがらやま:1272m)へ。山はまだ早春です。ヒトリシズカがお出迎え。
ナガバノスミレサイシンは、白花が楚々と咲いていました。
アブラチャンも満開。下界ではもうとっくに花が終わっています。
山頂へのとりつきは、やせ尾根。なかなかスリリングです。
で、山頂に着いてみると…。しるべがなーんにもありません。あるのは、城山ダムの無人雨量観測所のみ。ほんとに、「黍殻山」の「き」の字も表示がありません。
かろうじて見つけた、三等三角点。
植物調査会のみなさんと、「これは丹沢3大がっかりピークに認定できそう」と話しながら下山しました。あとの二つは、ご想像にお任せします。
ともあれ、私たちはピークハンターではないので、山頂よりも途中の植物がおもしろければ、それでヨシ。早春の瑞々しい崩芽の色を満喫しながらの調査となりました。
(生物担当学芸員 秋山)