先日、このブログで紹介したカラスウリの花を観察した8月3日夜は、ライトの光に集まる虫を調べるのが本来の目的でした。蛾の仲間がたくさん集まるかと思いきや、ほとんど集まらず、カメムシやコガネムシの仲間がほとんどでした。中には、ヒグラシも。
ヒグラシはおとなしいセミで、手に乗せると静かに止まることも多く、あまり飛び回りません。
光に集まったカメムシを黙々と捕食していたのは、ヤブキリ。丸くつぶらな目と、ムシャムシャ食べている様子のギャップがシュールです。
そして、ちょっと珍しい昆虫がやってきました。ライトの下でガチッと固まっていたのは、ナガヒラタムシです。下の写真は上面です。上から見ると脚が見えません。
いつの間にかころりとうらがえしになっていて・・
脚を内側にきれいに収納していました。光に集まってきた虫はたいてい、バタバタと動き回るのですが、この虫は固まっていてまったく動きません。一緒に調査した専門家の話では、原始的な形態を残す虫で、生きた化石とも言えるそうです。
夜は、昼間とは違った自然の姿がありました。
博物館は明日(8月6日)から緊急事態宣言に伴い臨時休館となります。その間、夏休み中の自然観察の手引きとなるような動画の公開を予定しています。このブログで公開情報をお知らせしますので、どうぞご期待ください。