先日、このブログで小さな花をいくつか紹介しました。
今回はさらに小さな花の写真を撮影してきたので紹介します。それはヒトツバハギ。
ハギと名が付きますが、秋の七草、 萩 (はぎ) 、尾花 (おばな) 、葛 (くず) 、撫子 (なでしこ) 、女郎花 (おみなえし) 、藤袴 (ふじばかま) 、桔梗 (ききょう)に含まれるマメ科のハギとはだいぶ違う趣です。七草のハギは秋に野山に咲くハギ類の総称です。例えば相模原市内にも自生するマルバハギはこちらです。
ハギ類独特の桃色が美しい花です。一方ヒトツバハギの花はこちらです。
直径3ミリメートルほどで、花びら状のものがかろうじて見えますが、雄しべでどうにか花とわかる程度のものです。確かに、全体としては丸い葉が平面的に並ぶ様子がハギ類に見えなくもないのですが・・
初秋に実る果実を見ると、いっそう、ハギには見えません。
それもそのはず、ヒトツバハギはトウダイグサ科の植物で、マメ科のハギ類とは縁もゆかりもない植物なのです。ただし、相模原市内ではやや珍しい植物です。植物好きの人からすると、マルバハギなどの花も見つけるともちろん嬉しいのですが、ヒトツバハギの方がもっと嬉しい植物なのです。この日見つけたこの株も、枝を一つ採集して持ち帰り、標本にしました。
近くの雑木林では、キツネノカミソリが咲いていました。
二十四節季の立秋(今年は8月7日)の頃から咲き始めるためか、この花を見ると夏が終わりに近づいていることを感じます。