8月に入り、学芸員資格取得のための博物館実習が始まりました。今年度は21名の大学生が参加しており、このうち4名が考古分野の専門実習を受けています。
8月18日の専門実習初日には、資料整理の基本編として、寄贈された土器や石器の注記作業や分類集計を行いました。注記作業とは、土器や石器自体に登録番号や分類番号を直接記入する作業で、資料管理上とても大切な作業です。ザラザラした土器片に数ミリの小さな字をいくつも書いていく作業は大変ですが、実習生はすぐに慣れて、200点以上の注記作業を終えることができました。
実習2日目の8月19日は、前日に注記した資料の写真撮影と資料カード作りです。ライティング作業に四苦八苦しながら、朝から始めた撮影作業は午後まで及びました。撮影後の資料カード作りですが、実習生が話し合って必要な項目を考え、オリジナルの資料カードを作ることから始めました。作成したカードに情報を記入し、撮影した写真を貼り付け完成となります。前日の集計と写真に写った資料の点数が合わないなど、様々な反省点はありましたが、無事2日目の課題を終えることができました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、今年度も感染症対策による様々な制限下での実習となっていますが、考古分野の実習は来週も続きますので、随時レポートしていきたいと思います。