8月18日(水)から始まった考古分野の専門実習も、あっという間に最終日となってしまいました。最後の3日間は展示の実務実習ということで、実習生がチームになって展示の企画のほか、資料選定、解説パネル作り、列品を行いました。
今回の展示タイトルは「土偶とは-土偶のヒミツを解き明かせ-」です。縄文時代に登場する土偶とはどのようなものか、その形状や文様に着目して解説する展示です。
解説文や図の内容は、まず下書きを作り、担当学芸員の助言を得ながら何度も修正を重ねて完成させました。解説文や図をプリンタで打ち出した後は、スチレンボード製のパネルへの貼り付けとカット作業です。ここは全分野合同で受講した共通実習での成果が試されるところです。
最後の列品作業は、最終日午後4時頃からの開始となりました。レイアウト案はしっかりと考えていましたが、実際に資料を並べてみると、角度によって資料が見えづらいなど、当初の計画どおりいかないこともわかりました。
予定時刻は過ぎてしまいましたが、何度もトライ&エラーを繰り返しながら、チームが一丸となって、実習の総仕上げである展示を完成させることができました。苦労した甲斐もあって、実習生全員が充実感に溢れていました。
現在、博物館は新型コロナウイルスの感染拡大を受け休館中ですが、開館できるようになりましたら、ぜひ、今回の実習生の成果をご覧になってください。