博物館中庭のコナラが新緑まっさかりです。花穂をつけている木や、瑞々しい若葉が展葉してきている木など、同じ新緑といっても表情はさまざまです。
そんな萌える緑をじっくり見ていると…、今年もありました。葉っぱが3分の2くらい、丸められています。
ヒメクロオトシブミのしわざです。親が近くの葉っぱの裏に静かにとまっていました。
丸めた葉っぱの中には、1ミリにも満たない小さな卵が一つ、入っているはずです。
よく見ると、他の葉っぱには早速穴が空いていて、近くに小さな毛虫もいました。新緑が始まるとともに、動物たちの動きも活発化しています。
(生物担当学芸員 秋山)