シリーズ「相模原ふるさといろはかるた」でみる名所紹介㊶ み

宮ヶ瀬の 湖面を染める 紅葉かな

地図で見ると、手のひらのような複雑な形をした宮ヶ瀬湖は、相模川の支川である中津川に造られた宮ヶ瀬ダム(平成12年完成)によってせき止められたダム湖です。
湖岸の北側のほとんどが相模原市緑区に位置し、東側のダム堤体付近は愛川町、南側と西側が清川村に含まれます。複雑な湛水域(たんすいいき)の形は、中津川の他、川弟川(かわおとがわ)、早戸川(はやとがわ)、金沢川(かねさわがわ)と、丹沢山地を源とする大きな支川が流入するためです。

ダム湖にかかる「虹の大橋」

湖岸にはダムの建設に伴って整備された湖岸道路の他、林道によって湖岸を散策することができます(林道入口はゲートが設けられ、一般車は入れない場所が多いものの、歩いて入ることはできます)。

宮ヶ瀬湖畔の紅葉(11月下旬)

新緑のシーズンも美しいのですが、紅葉の頃は赤や黄色に染まる湖岸が水面(みなも)に映ることもあり、多くの観光客が訪れます。

早戸川林道から見た湖畔の紅葉(11月下旬)

ダム湖の湛水域の面積は4.6平方キロメートルで、ダムの規模も関東屈指の大きさを誇ります。観光放流の際は、県立あいかわ公園側から入り、宮ヶ瀬ダム下流側に敷設された副ダムの石小屋(いしごや)ダム側から放水の様子を見ることができます。

宮ヶ瀬ダムのダム堤体(観光放流の様子:11月下旬)

宮ヶ瀬ダムは、生活用水、農業用水、工業用水などの利水の他、相模川水系の治水を担う多目的ダムで、さらに宮ヶ瀬湖により新たな自然環境を生み出しました。オシドリやヤマセミなどが生息し、県内でも有数の野鳥観察の名所となっています。

宮ヶ瀬湖のオシドリ

宮ヶ瀬湖のヤマセミ

これから秋が深まり、11月中旬から下旬が紅葉の見ごろとなります。ぜひ宮ヶ瀬湖畔を訪れてみてください。

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