9月12日、相模原市緑区の陣馬山へ生物調査に行きました。
山頂はあいにくの濃霧でしたが、少し霧が薄まって明るくなると、チョウは元気に飛び回っていました。こちらはアサギマダラです。
ノハラアザミの花をめぐりながらしばらく吸蜜していたかと思うと、突然上空高く飛んで霧の中へ消える行動を繰り返していました。独特の飛び方をするチョウです。
こちらはキアゲハです。この時期のキアゲハは大きくて迫力があります。
初秋の草原の植物もよく咲いていました。こちらはツリガネニンジンです。
こちらはシュロソウ。独特の渋い色合いの花です。
そして、陣馬山を下山後、近くの山林へ寄りました。目的はこの花です。
一見するとどこにでもあるヤマホトトギスのように見えますが、花被片(花びら状の部分)が反り返らず、葉の付け根に一つずつ並んで花が付くのが特徴の、ヤマジノホトトギスです。神奈川県内ではこの地域にしか現存していない絶滅危惧種です。
ちょっとお天気は良くなかったのですが、秋の訪れを感じさせてくれる生きものをしっかり確認できました。