このところ雨と相性がよくなってしまい、今日の野外調査もばっちり朝から降られました。緑区綱子から、雨具を決め込んで山梨県境の入道丸(714m)へ登ります。
でも、新緑は雨に映えます。すばらしく複雑で、あざやかなみどりです。
その複雑な色合いをかもしだしているのは、こんな色の新緑があるからです。写真はヌルデの芽吹き。
足もとでひっそり咲いていたヒメハギ。微細にして華麗なこの花の美しさには、いつも感心させられます。
いつでも引き返すつもりで登り始めたものの、降ったり止んだりの雨は調査の邪魔にならず、暑くもなく寒くもなく、心地よい山歩きとなりました。途中、スミレの楽園を通過。写真はヒゴスミレです。
下山して少し時間があったので、近くの里山へ立ち寄りました。ゲンゲ(レンゲソウ)もまた、雨に映える花です。
この美しすぎる新緑も、あと半月ほどでしょうか。ゴールデンウィークを過ぎれば、もう初夏。それはそれで楽しみな季節です。
(生物担当学芸員 秋山)