濃い虹

12月14日、朝から降っていた雨がお昼ごろに弱まり、その後もだらだらと降ったりやんだりの中、午後3時半ころ、西日が射しました。これは、虹が出る好条件です。早速カメラを持って博物館の屋上へ上がりました。

完璧なアーチを描いた虹

果たして・・・虹はくっきりと現れていました。完全なアーチを描いたのですが、条件が良かったために大きすぎて、24mmの広角レンズでも収まりませんでした。
虹は、観察者を基点として太陽と正反対の方向、つまり対日点を中心に42度(外側)の角度に主虹(しゅこう)が出ます。この日の虹はとても明瞭で、副虹(ふくこう)と呼ばれる53度の角度に出る虹も薄く見えました。

写真ではちょっとわかりにくいのですが、肉眼では副虹がはっきり見えました

ちなみに、主虹と副虹は、色の配置(主虹は内側が紫で外側が赤)が逆になります。
さらに、一番濃く見えているときには、主虹の内側にさらに干渉虹(かんしょうにじ)と呼ばれるものも見えました。

主虹の紫の内側に、ブレたように干渉虹が見えます

これは、大きな雨粒でできた虹で、太陽光の干渉によって現れます。干渉虹、または過剰虹(かじょうにじ)や余り虹などと呼ばれるのですが・・なんだか味気ないネーミングですね。もっと素敵な名前が付かないものかと、干渉虹を見るたびに思います。

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