毎年恒例の、十二支ミニ展示がスタートしました!
令和4年の干支は「壬寅(みずのえとら)」なので、今回は「寅」にまつわる市内の資料を紹介しています。
注目の資料はこちら。追手風喜太郎(おいてかぜきたろう)寄進の四神(しじん)から「白虎(びゃっこ)」像(市登録文化財)です。
これは、江戸時代後期の力士で、大関(江戸時代の最高位)までになった市内緑区小渕(おぶち)出身の追手風喜太郎が、故郷の三柱(みはしら)神社へ寄進した四神像の一つです。生家から令和元年に当館へ寄贈されたもので、今回が初めての展示となります。
また、当館ではトラのはく製は所蔵していませんので、「とら」つながりでトラツグミのはく製を展示しています。
山地の樹林内で繁殖し、夜中に「ヒィー」と一声ずつ鳴くその声から、かつては妖怪の「鵺(ぬえ)」にたとえられてきました。しかし、その姿は全身の虎斑(とらふ)模様と大きな丸い目が美しい鳥です。トラツグミは冬のこの時期、博物館周辺の樹林にも生息していますが、地面にいると虎斑模様が保護色になってなかなか見つかりません。
他にも、「とら」が名前に入る植物の標本や写真、虎目石(タイガーストーン)、市内の無量光寺(むりょうこうじ)に伝わる小田原北条家の虎朱印状(写真)などを展示しています。
ミニ展示は1月10日まで。年賀状や年賀メール用のモチーフにも使えるかもしれません。博物館へお越しの際はぜひご覧ください。