雪の翌日の探鳥会

2月11日、自然環境観察員制度野鳥部会のみなさんと、野鳥観察会(探鳥会)を行いました。場所は、南区の県立相模原公園と、横浜市水道局相模原沈殿池です。前日は一日中雪が降っていましたが、この日は朝から気持ちよく晴れました。こんな日は、絶好の探鳥日よりです。その理由は、鳥たちが食べ物探しに懸命な様子を間近で見られるからです。歩き始めてすぐ、公園の植込みからアオジが出てきました。

アオジ

この鳥はふつう、藪の中に潜んでいることが多く、薄暗い草むらなどにしか出てきません。こんな開けた場所に出てきたのも、前日の雪が影響しているのでしょうか。そして、前半の主役はこちら、ヤマガラです。

ヤマガラ

もともと人間をあまり警戒しない鳥ですが、あちらこちらで目の前まで出てきてくれました。
こちらはシロハラです。先頭近くを歩いていた小学生と中学生の姉妹がいち早く発見してくれました。

シロハラ

公園内ではあちらこちらにメジロやシジュウカラ、ヤマガラなどの小鳥が間近にいて、しかもいつまでも移動せずにいるので、こちらもなかなか先へ進めません。

数メートル先に野鳥たちがいます!

しかし、水鳥も観察したかったので、いったん公園を出て沈殿池へ進みます。

沈殿池でじっくり探鳥

すると、ちょっとしたサプライズが!オシドリが待っていてくれたのです。

オシドリ

あまりの美しい羽色にため息がもれました。オシドリは、毎年沈殿池で見られるカモ類の一種ですが、いつもいるわけではなく、また、年によってたくさんいたり、いなかったり・・今シーズンは沈殿池ではまだ見ていなかったので、とてもラッキーでした。
近くの水面にはオカヨシガモやコガモがいました。オカヨシガモは一見するとグレーの地味なカモですが、よく見るとオスの背中にはササの葉のような形のとても美しい羽(肩羽など)があり、渋い美しさがあります。

オカヨシガモ オスは肩羽の形がとても美しい

水鳥を堪能した後公園に戻り、観察した鳥をまとめました。まず、今回一番印象に残った鳥を頭に思い浮かべてもらい、その特徴を一言ずつヒントにして連想ゲームをやってもらいました。すると、印象に残った鳥がそもそも人によって違うことや、同じ鳥を見ていても、注目した部分が微妙に異なることがわかりました。そんなゲームをやりながら、全員でその鳥の特徴を再確認します。
お昼までの半日で、30種近くの野鳥を観察できました。でも、種類数よりも、野鳥たちとの距離の近さを感じられる探鳥会となりました。

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