生きものミニサロン「花粉症の元凶!?スギの花粉を観察しよう!」

2月26日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、スギ花粉!
花粉症の人(スタッフも参加者も、ほとんどの方が花粉症でした)には何とも理解しがたいテーマかもしれませんが、アレルギーを起こすのはいったいどんなものなのか、知ることも大切ではないかと考えて設定しました。

煙のように花粉を飛ばすスギの雄花

館内でスギという木について少し解説した後、外へ出ます。向かったのは、公用車の駐車場です。

駐車場で顕微鏡の使い方を説明

駐車している車のフロントガラスなどに、花粉が付着しているためです。セロハンテープに張り付けて・・

セロハンテープを切って

車のフロントガラスなどに付着したホコリごと、花粉を採集

これをスライドグラスへ張り付けて“超簡易プレパラート”のでき上がりです。

超簡易プレパラート!

これを顕微鏡で観察します。

顕微鏡で花粉を探します

本来なら顕微鏡観察は室内で行いたかったのですが、密を避けるために、外に机を出して観察しました。風は少し強めでしたが、とても良いお天気だったので気持ちの良い青空顕微鏡観察となりました。

青空顕微鏡観察

残念ながら、今年はまだ花粉の飛散が少ないようで、その場で採集したサンプルからはあまり花粉は見られませでした。そのかわり、博物館でストックしてあったスギの雄花から花粉を取り出してみていただきました。

スギの花粉

スギの花粉は、まん丸で透明、おへそがちょこんと出るのが特徴です。大きさが40マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリメートルの1000分の1)くらいなので、顕微鏡を使わないと見ることはできません。でも、拡大して見てみると意外とかわいらしいので、参加者のみなさんは、スギに対する見方がちょっと変わったかもしれません。

次回、3月は都合により第3週の3月19日に実施予定です。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , パーマリンク