博物館の前庭にぽつりぽつりと咲き始めたこの花、ニワゼキショウです。
芝生の脇などにもよく見られる外来雑草です。日本に定着してから長い時間が経ち、かわいらしい咲き姿からもすっかり道ばたのアイドルとなっています。ある観察会で、参加者のお子さんに教えられたことがあります。
「この花ね、スイカがなるんだよ。」
えっ、スイカ?こんなちっちゃい花に?と思って目を近づけてみると…。
なんと、確かにありました!もちろん、ウリ科のスイカが、アヤメ科のニワゼキショウに実るはずはありません。でも、見た目は納得。子どもの観察眼に脱帽です。
(生物担当学芸員 秋山)