5月に入り、博物館お隣の樹林地は新緑が日増しに濃くなっています。そんな中、夏鳥のキビタキがさえずっています。
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キビタキ(オス)
キビタキは、この10数年で平地の樹林でも繁殖するようになりました。かつては山地の鳥だったのが、相模原市内でも相模川沿いの段丘崖の樹林地で繁殖するようになり、その後、平地林にも進出してきました。声も姿も美しいので、この季節の森歩きの楽しみとなっています。
日なたでは、クマバチが飛んでいます。
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クマバチ(クマンバチ)
ホバリングしながら縄張りを守り、近づくライバルを追い払っています。くるくると向きを変えるのですが、お尻(正確には腹部ですが)がかわいいですね。
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クマバチの後ろ姿
そして、5月2日、樹林地内に設置しているセンサーカメラには、ちょっと珍しい夏鳥が写っていました。
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センサーカメラに写ったミゾゴイ
ミゾゴイです。山地の樹林の奥深くで繁殖するので、おそらくこの樹林地には渡りの途中に立ち寄ったと考えられます。センサーカメラを設置して5年ほどになりますが、初めての確認となりました。