5月21日、博物館から最も近い大学の一つである青山学院大学から、博物館学芸員の資格取得のためのカリキュラムを履修している学生さん17名が来館しました。博物館で実物資料を使って実習を行うためです。
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当館学芸員が非常勤講師としてこの科目を担当しています
実習の流れを説明した後、3班に分かれて資料の取り扱い方を学びます。一つは、土器の梱包です。
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本物の縄文土器です
本物の土器を触るのは初めてという学生がほとんどで、緊張しつつ丁寧に作業を進めます。
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じっくり丁寧に土器を梱包します
こちらは、掛け軸の取り扱いです。桐箱に入って巻かれている掛軸を取り出し、吊るしながら広げ、さらにそれを巻き上げて再び箱にしまいます。
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掛軸も肉筆の資料です
巻き上げる時にどうしても「たけのこ巻」(片側にずれて巻いてしまうこと)になってしまいますが、なんとか微調整しながら巻きます。
そしてこちらはパネルの壁打ちです。
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パネルの壁打ちを体験
パネルの高さや傾きを調整しながら、虫ピンをハンマーで打つのが、想像以上に難しかったようです。
どの作業も一人ずつ全員に体験してもらいました。机上で学ぶのとは違って、思うようにいかないところにも、実習の意義があります。今回の体験を、カリキュラムの総仕上げとして最後に履修する館務実習(10日間程度の学外実習)にいかしてほしいと思います。