5月22日、舘野鴻絵本原画展「がろあむし 描かれた相模原の自然」の関連イベントとして、土壌動物観察会を実施しました。舘野鴻さんと、絵本の解説ページに土壌動物のたくさんの美しい写真が紹介されている写真家の吉田譲さんを講師にお迎えした、とても贅沢な観察会です。大会議室で簡単な説明を行った後、すぐに博物館お隣の樹林地へ向かいます。そこで、「ふるい」を使って土の中にいる生きものを探します。
あちらこちらから、「いたいた!」「なにこれ~」などと歓声が上がります。
参加者の中には土壌動物を専門に研究している学生さんなどもいて、かなりマニアックな会話が飛び交っていました。舘野さんは、いろいろな土壌動物のにおいをみなさんに嗅いでもらっていました。
室内に戻り、採集した土壌動物を実体顕微鏡で観察します。
自分が見つけたものもですが、他の人が見つけたものにも興味津々です。これだけたくさんの人が探すと、中にはかなり珍しいものや、変わった性質を持つものも含まれています。
こちらはタカクワヤスデというヤスデの仲間です。
室内の光で観察すると黒っぽい普通のヤスデですが、ちょっとまわりを暗くしてブラックライトを当てると・・
蛍光発色します!
みなさんの熱心な観察が続いたため、終了時間を30分延長しました。普段見る機会の少ない土壌動物ですが、想像以上に多様で魅力的な生き物がたくさん登場し、大いに盛り上がりました。