5月28日(土)、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、「木や草についてるヘンなもの」として、博物館駐車場入り口近くのクワの木についている、ちょっと不思議なものをじっくり観察しました。
ヘンなものってなんのこと?と開始前から興味津々のお子さんもいました。ここでは、二つのヘンなものとして「アワアワ」と「白いもじゃもじゃ」というキーワードで探してもらいました。
参加者同士でも、あれかな?これかな?と議論しています。
そして、いよいよ手に取って観察です。まずは、「アワアワ」。
これを、紙でふき取ります。そこから出てきたのは・・
お尻が赤く光ったように見える、アワフキムシの仲間の幼虫でした。おしりからアワの成分を出して、アワの中に守られながら、樹液を吸って成長します。
続いて「白いもじゃもじゃ」。
こちらは、ルーペ付きのビンに取ってみます。するとほこりかゴミがくっついているように見えたものが、モゾモゾと動いています!
さらに見ると、足や顔もはっきりと見えました。これは、クワキジラミという、クワの葉の汁を吸って成長する昆虫の幼虫でした。お尻からロウ状の物質を出して、それがこのようにもじゃもじゃに見えるのです。いったいなぜこのようなもじゃもじゃになるのか、よくわかりません。
そして、せっかくこの季節のクワの木を観察したので、クワの果実を味見しました。
「おいしい!」「うぇぇ・・」などいろいろな感想が聞こえてきます。
紫いろになった指先で服を触らないように!とお願いしつつ、終了しました。
次回は6月25日(土)の実施となります。