5月18日に今年度の津久井城市民協働調査の講習会を津久井湖城山公園で開催し、15名の参加がありました。
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午前中の様子
この日は講座を行ったのちに、津久井城を登り、根小屋周辺や山頂付近の本城曲輪などを見学しました。
講座は2本立てでした。はじめは文化財保護課学芸員による「津久井城市民協働調査の概要」です。
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これまでの調査成果などを発表
2010年から始まった「津久井城市民協働調査」の歴史や、見つかった遺構などから分かった津久井城の特徴について説明がありました。
次に、神奈川県公園協会職員による「津久井城の概要」です。
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どのようなお城か、その特徴は。
津久井城が内藤氏により整備され「根小屋式山城」として著名であることや、旧石器時代から現代までの城山地区における歴史的概観が説明されました。
その後、津久井城の現地見学を行いました。津久井城での曲輪(くるわ)などの位置は以下のとおりです。(図の出典:『市民協働調査10年の歩み みんなで堀った津久井城』令和3年(公財)神奈川県公園協会発行)
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麓と山頂に曲輪がつくられています。
はじめに、根小屋地区の解説が行われ、市民協働で現地調査を実施している城坂曲輪群を見学しました。
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今年度の調査予定地である城坂曲輪群7号曲輪
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手前の日陰が6号曲輪、奥が5号曲輪
続いて、御屋敷曲輪へ移動しました。当日は大変天気が良く、蛭ヶ岳もよく見えました。
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御屋敷曲輪は城主の内藤氏の居館があったとされています。
お昼は山頂で休憩しました。午後からは本城曲輪、飯縄(いいづな)曲輪などを回りました。
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本城曲輪の様子
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飯縄曲輪。天狗山とも呼ばれ、戦勝の神である飯縄権現が祀られています。
今回は津久井城の主な場所を巡り、本格的な登山さながらでした。
今年も皆さんと一緒に津久井城がどのような城だったのか、いろいろな観点から考えていきたく思います。