6月25日午後、博物館の大会議室で青山学院大学の講義と実習が行われました。テーマは「野鳥の生態」です。まず、生物担当の学芸員から、博物館資料としての標本の意義と活用について講義を受けました。続いて、博物館が収蔵している鳥類のはく製を使って実習です。形態などを見ながら、学生たち自身で標本を分類してもらいました。
学生たちは、嘴(くちばし)や足の形などから「水鳥系」「猛禽系」などと分類していきます。小鳥はひっくるめて「ちゅんちゅん系」、あるいは「ぽっぽ系」などと、独特の言葉でディスカッションしながら分類していく様子がとても微笑ましく感じられました。
続いて、分類の答え合わせをしながら、それぞれの種群の特徴を確認します。また、全身骨格標本から、鳥の骨の特徴を学びました。
終了後、標本を片付けながら標本庫を見学してもらうと、「サイコーに刺激的だった!」などと感想を言ってくれた学生もいました。標本という実物資料がいかに知的好奇心を掻き立てるものかということを、こちらも改めて確認することができました。