7月13日に羽化したカイコの成虫2匹は、オスとメスでした。せっかくなので半日ほど交尾させました。
その後、オスとメスを離してメスを紙の上に置いて産卵させました。オスとメスを離すときはちょっとコツがいります。オスの交尾器がかぎ状になっていてメスをがっちりとつなぎとめているため、そのまま引っ張るとメスが怪我をしてしまいます。そのため、オスとメスの腹部をつまんで、少しねじるようにしながら引くと、スムーズに離れます。
そうしてメスを産卵させる紙の上へ乗せます。すると・・
丁寧に1卵ずつ、重なり合わないように産みつけていきます。
1晩かけて産んだ卵は約600粒。
この卵や、オス、産卵後のメスは7月15日から来週前半くらいまで展示します。カイコの成虫は食べるための口が無いため、産み終えたカイコは、このまま衰弱して1週間ほどで死んでしまいます。ふ化してから6週間ほどの間に劇的な成長と命の営みを見せてくれたカイコの姿を、ご来館の際にはぜひご覧ください。