考古分野ミニ展示開催中です!

黒曜石をご存じのかたは多くいらっしゃると思います。それではその出来方や具体的な産地についてはいかがでしょうか?
黒曜石とは、火山の溶岩が急激に冷えて固まったもので、鋭く割れる性質があることから、旧石器時代や縄文時代を中心に石器の材料として多用されました。

長野県和田峠産の黒曜石

黒曜石の産地は日本の北海道から九州まで80カ所ほどあり、近年の分析技術の進歩により、どこで採れたものか産地が推定できるようになりました。その結果、黒曜石の産地推定は、昔の人々がどこで採れた黒曜石を利用していたのか、当時の人々の動きや、黒曜石の流れについて考える一つの視点になっています。

縄文時代の原石・石核 こちらも展示中です!

今回、考古分野のミニ展示では「遠くからやってきた黒曜石―旧石器・縄文時代の石器から―」として、旧石器時代や縄文時代の黒曜石を展示し、黒曜石の産地、産地分析の方法、黒曜石を利用した石器を展示しています。

入口から進んでいただいて、特別展示室入口近くです。

旧石器時代の狩りの道具であるナイフ形石器、石槍(いしやり)の鋭さや、産地ごとの透明度、光沢、白い粒子の具合など、じっくり見学していただければと思います。
7月30日(土)から9月25日(日)まで博物館エントランスで開催しています。

カテゴリー: 考古・歴史・民俗 パーマリンク