8月5日朝、博物館1階エントランスの一画に公衆電話が設置されています。
かつて、駅の構内などにはずらりと10台以上の公衆電話が並び、商店の軒先に赤電話、街の歩道には電話ボックスがあるのが当たり前でした。しかし、携帯電話の普及により利用率が急激に低下し、今、公衆電話は街中からどんどん消えつつあります。
博物館には開館当初、2台の公衆電話が設置されていましたが、利用率の低下から1台になっていました。そして昨年、公衆電話を所管する総務省の設置基準が緩和されたこともあり、8月5日、ついのこの1台も撤去されることになりました。
※総務省の現在の設置基準:市街地以外の地域では、概ね2キロメートル四方に1台(緩和前は1キロメートル四方に1台)
ここ数年は利用がゼロの月も多く、これも時代の流れと言えるでしょう。博物館の職員は、ぽっかり空いた公衆電話のスペースにちょっと違和感があります。
でも、そのうちここに何が置かれていたのか、思い出す人もいなくなることでしょう。そういえば、まだあるうちに街中の電話ボックスの写真も撮っておかなくてはいけませんね。