今日(5/25)、植物学講座「押し葉標本のつくりかた」(事前申し込み制)の第1回目を実施しました。
県立生命の星・地球博物館学芸員の大西亘さんをお招きして、神奈川県全体の博物館、植物園で進める神奈川県植物誌編さん事業と、そのための基礎調査である標本調査の意義などについてわかりやすくお話しいただきました。
途中、実物の植物誌を見ながらあれこれディスカッション。相模原植物調査会のメンバーも混じっているので、参加者同士が気づいたことなど話し合います。次回は来週、野外へ植物採集にでかけます。
そして、午前中で講座を終了した後は定例の「博物館のまわりのミニ観察会」です。今日は講座参加者の一部のみなさんも合流し、にぎやかに観察します。前回に比べて大きくなったアワフキムシや、成虫になったクワキジラミ、そして、ナツヅタの吸盤などに子ども達がかぶりつき。楽しい観察会でした。
最後に、先日到着したばかりの蚕種(カイコの卵)を見ていただきました。この卵は、信州大学繊維学部から研究用の品種を少し分けていただいたものです。
「6月上旬にふ化の予定です。」と説明していたら、一人のお子さんが「もう卵から出てるのがいるよー。」そんなはずは…と思って見たら、ほんとうにいました!
またしても、子どもの目の良さにびっくりです。郵送されてきた時や、保管条件の変化などさまざまな刺激で、早めにふ化してしまうことがよくあります。しばらくようすを見て、クワの葉をあげはじめなきゃな、と思っています。また成長のようすはこのブログでご紹介します。
(生物担当学芸員 秋山)