8月21日、お昼休みを取りながらふと窓の外へ目をやると、今年生まれの若いハシブトガラスが、ミズキの木の枝上でなにやらゴソゴソやっていました。
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ミズキの枝にとまるハシブトガラス
ミズキの果実を食べているようなのですが、ほとんどがまだ未熟で、そんなものを食べて美味しいのか?と疑問に思っていました。しかし、撮影してよくよく画像を確認すると・・
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窓ガラスごしの撮影なのでちょっと画像が不鮮明ですが・・
ちゃんと黒紫色に熟したものを選んでつまんでいたのです。
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小さな果実を器用につまみとっています
ハシブトガラスは雑食性で、果実を食べるのも珍しくはありません。ただ、動物性の食物が豊富なこの季節にわざわざこんなに小さな果実を食べるのは、このハシブトガラスがまだ幼くて、動物性の食物を獲るのが上手ではないからかもしれません。それにしても、体の大きなハシブトガラスが枝先にとまると、枝が大きく揺れて食べにくそうです。そんな不安定な体勢でも、熟した果実を選んでつまむ食への執念を垣間見た気がします。
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ミズキの果実 熟すと黒紫色になり、緑色の果実はまだ未熟です
博物館の駐車場付近では、若いカラスがいつも5、6羽から10羽近くで群れています。時には朝、前夜に羽化して動きのまだ鈍いセミを探して食べたりもしています。若いカラス同士、知恵を出し合って生き抜こうとしているようです。