9月24日、恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、「きれいなクモと、クモの巣を観察しよう」です。ただし・・・外は台風15号の接近で強い雨が降っています。そこで、前半は生きものの体のつくりについて、タヌキとハシブトガラスの標本を使ってミニレクチャーを行いました。
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私たちのヒザはここかな?
タヌキのヒザはどこにあるのかな?かかとはどこ?そんな質問やクイズを出しながら私たち人間とタヌキの、骨や関節の使いかたの違いなどを確認しました。
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タヌキのヒザはここ!
続いて、今回の主役であるクモの観察です。まず、参加者のみなさんにクモの絵を描いてもらいました。描くときのルールは「丸と線だけで描く」です。つまり、略式的に描くことで、体のつくりを明確に表現することになります。
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描けました!
これは、じつはとても難しいお題で、大人でもほとんどの人が正確には描けません。絵を描いたところで、実際に外へ出て観察します。
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ジョロウグモを観察
観察するのは、入口の、屋根のあるコリドー沿いに網を張るジョロウグモです。
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ジョロウグモがたくさん巣を張っています
観察してみると、体がどんなふうに分かれているのか、脚の本数とそれがどこから出ているのかなどいろいろなことがわかります。
観察した結果を再び描いてもらい、それを室内にもどって確認します。
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マグネットを使って確認
マグネットで正しい構成を確認します。
ふだん、じっくりと観察する機会の少ないクモですが、今回はじっくりと見ていただきました。そして、家の中にいるクモの多くが、ハエやカ、ゴキブリなどの衛生害虫を食べてくれることを紹介して終了しました。終了後、ふだんあまり間近でみることのない標本に、みなさん興味津々でした。
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標本に興味津々
次回は10月22日(土)の実施です。市内にある麻布大学いのちの博物館の展示解説サークルであるミュゼットとコラボレーションして実施します。また、この日はお向かいのJAXAが特別公開を開催し、当館も会場となります。対面でのリアル会場の開催は3年ぶりとなり、かなりの人出が予想されますので、事前にホームページで駐車場などご確認の上ご来館ください。