今年も本格的なカイコのシーズンがやってきました。25日に最初の1頭がふ化し、27日遅くにはほぼふ化が完了したようすでしたので、給桑を開始しました。すでに2日、もりもり食べています。
もうそろそろ最初の眠(脱皮前に1日から2日近く動かなくなる状態)に入りそうです。そして、展示も開始しました。1階総合案内の横です。
まだ虫めがねが必要な大きさです。
今回育てているのは信州大学繊維学部からご提供いただいたN142×C108という雑種第一世代です。この品種は限性斑紋形質といって、幼虫の体色が性別で異なる形質を持っているそうです。つまり、幼虫期に雌雄判別ができるという利点があり、実験材料としても有用です。これからそんな点も観察していきたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)