10月15日、市内南区にある北里大学海洋生命科学部の学芸員養成課程の学生さんたちが来館しました。学芸員資格を取得するための講座「博物館資料保存論」の現地授業(見学実習)のためです。毎年、こうした見学実習を何度か受け入れますが、今回のように60名を超える規模のものは大変珍しく、複数の学芸員で対応しました。まずは、大会議室で当館の活動や資料保存の概要について説明します。
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前半の講義の様子
続いて3班に分かれ、バックヤードツアーを行います。1つの班は、搬入経路や空調設備を見学します。
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空調機械室内
館内全体の空調を整えるための機械や、ずらりとならんだパイプ、バルブなどに圧倒されます。さらに写真で伝わらないのが音です。グオングオンとうなりを上げる様子は、建物が一つの生きもので、その心臓の中に入ったかのように思えて迫力があります。
もう1つの班は収蔵庫の見学です。普段入ることのできない収蔵庫に入り、単なる倉庫ではない収蔵庫の機能などを現地で学んでもらいました。
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収蔵庫に入ります
残りの1班は展示を自由見学してもらい、ローテーションしていきました。
展示は博物館の一面であり、その裏側に様々な機能や、蓄積された資料が存在することを実感してもらえたと思います。