11月2日、気持ちの良い秋晴れの空が広がりました。博物館敷地内のコブシの葉も色づいてきました。
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コブシの黄葉
駐車場のミズキの落ち葉も、地面に美しいグラデーションを描いています。
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地面に落ちたミズキの葉
そんな中、ナラ枯れで立ち枯れてしまった前庭のコナラが伐採されました。幹が駐車場の一画に仮置きされています。
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伐採されたコナラの幹
今年の初めにも同様に伐採されたコナラの年輪を数えましたが、せっかくなので今回も、年輪を数えてみることにしました。このような時しか、はっきりとした樹齢を確認することはできないからです。しかし、コナラのように成長の早い樹木の年輪は数えにくく、特に根もと付近は年輪がうねっていたり、様々な濃淡が混じり合って判読しづらくなっています。
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根もと側の切り口
いくつかのラインをたどりながら、なんとか本数を割り出します。
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季節によって成長の度合いが変わるので、年輪と年輪の間にも色分けがあります
反対側の切り口の方がわかりやすいため、そちらの本数(幹の上部になるため、根もと側より数本少なくなります)と突き合わせて大きく間違えていないことを確認したところ、このコナラの樹齢は36年でした。このコナラは博物館建設時(1995年)に植栽されたものなので、それから27年、苗木の樹齢が9年程度ということは、だいたい計算も合います。幹の直径は、切り口から1メートルくらいの高さ付近で約40センチメートルでした。今後、コナラの太さから樹齢を推定する上で参考にしていきたいと思います。