秋深まる上溝周辺を歴史探訪

現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が話題となり、ドラマの舞台である鎌倉時代がどのような時代だったのか、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実は相模原市内にも、鎌倉時代から戦国時代の“中世”の名残を感じられる場所がいくつもあるのです。

先日、「鎌倉殿の13人関連 上溝周辺 中世さがみはら探訪」という中央区役所とのコラボイベントを実施しました。
JR上溝駅〜番田駅の約4kmのコースを歩きながら、中世にまつわるスポットを見て回る歴史探訪です。
麻布大学いのちの博物館で現在開催中のミニ展示「鎌倉時代初めの相模原の武士団 横山党」で取り上げている鎌倉殿の13人の1人でもある和田義盛ゆかりの藤橋や和田坂を紹介するとあって、博物館から歴史担当職員が解説役の1人として参加しました。

紅葉色づく宝光寺の境内

上溝さくら公園では、秋~春にかけて桜が楽しめるのです。

当日は事前に募集した19名の方が参加されました。約3時間かけての探訪では、みなさん興味深く解説を聞いたり、探訪先や移動の途中で気になることを熱心に質問したり、和気あいあいと楽しく参加いただけたようです。
近隣に住んでいる参加者の方でも初めて訪れる場所や、今まで知らなかったことがあったようで、地域の新たな魅力を発見できたのではないでしょうか。

市内最古の板碑を保管している安楽寺

また、安楽寺(中央区上溝)のご厚意により、市内最古の板碑(いたび)を間近で見学させていただきました。これには参加者のみなさんのみならず、イベントスタッフの職員一同も大感激でした。
郷土の歴史に親しみ、地域と繋がる貴重な機会となりました。

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