本日、2月22日はにゃんにゃんにゃん!で猫の日です(=^・^=)
ということで、目つきのよろしい、相模川の河原で見かけた猫(ノネコ)の写真です。
博物館周辺の樹林地内にもノネコが3頭います。野性味があり、人が近づくとすぐに警戒して逃げます。ただ、こうして人になついていないということは、食べ物を人間に頼っておらず、自然界で食料を調達しているということになります。犠牲になっている野生の鳥獣や小動物がいるわけで、生態系保全の観点からは問題です。野外に自由に暮らす猫がいる風景は微笑ましく感じるかもしれませんが、それはあくまでも外来種です。決して望ましい状態ではないことも認識する必要がありますね。
そんな問題提起だけでは味気ないので、猫にまつわる植物について紹介します。身近な雑草の一つ、エノコログサ(別名ねこじゃらし)です。
実際にこの穂をネコの前で揺らすと、見事にじゃれてくれます。実は、野外で見られるエノコログサには2種類あります。上の写真と下の写真はいずれもエノコログサです。
こちらは、見た目はそっくりなのですが、アキノエノコログサです。
その名のとおり、エノコログサが春から穂をつけるのに対して、アキノエノコログサは夏から秋にかけて穂をつけます。穂のつぶつぶの一つを小穂(しょうすい)と呼びますが、この部分が少し大きく、形もちょっと違うのですが、あまりにもマニアックなのでここではスルーします。
こちらは、小穂や、そこから伸びる芒(のぎ:細い針のような毛)が紫色に染まるムラサキエノコロです。河原や乾いた草地などにあります。
こちらはキンエノコロです。芒が金色に輝き、とても美しい植物です。
そして、エノコログサと言えば忘れてならないのが、五穀にも含まれるアワ(粟)です。アワは古くから利用されてきましたが、その原種はエノコログサと推定されています。
エノコログサの仲間はイネ科で、いずれも花弁(かべん:花びら)がありません。でも、なんとなくかわいらしくて、見つけるとつい触ってしまいます。ススキと並んで、古くから愛されてきたイネ科の雑草と言えるでしょう。