縄文ムラの地形観察会

3月12日に相模原市文化財保護課が主催するイベント、「縄文ムラの地形観察会」が開催されました。相模原市南区磯部の勝坂遺跡公園周辺を歩いて地形や地層を観察しました。勝坂遺跡公園は縄文時代の遺跡が発見された場所に整備された公園です。

勝坂遺跡公園周辺は複雑な地形をしており、狭い範囲にいくつも坂や谷があったりします。この公園周辺はこの複雑な地形のおかげで、比較的短時間で相模野台地の特徴的な地形や地質をほとんど見ることができる“お得な”地域です。

まず、公園内にある管理棟で相模野台地の地形や地質の概要を30分くらい説明しました。

野外では坂道を降ったり登ったりしながら、段丘地形と段丘を作っている地層を観察しました。また、地形や地質と深い関係がある湧き水も観察しました。水は人が生きていく上で欠かせない重要な要素で、川や湧水は縄文時代の遺跡と関連している場合が多いです。

崖の下部からの湧き水の観察。

段丘を作っている関東ローム層の観察。

相模川対岸の段丘地形の観察。

上の写真で皆さんが見ている風景。

湧き水の流れが作った谷地形と段丘をつくっている礫層の観察。

地形や地層を観察しながら、時には縄文時代の人たちの暮らしに思いを馳せて散策してみてはいかがでしょうか。

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